【第37回-1放送分】

塗装工事完了後の検査って？

田野さん：こんにちは！よろしくお願いします～。

川口：こんにちは！遅刻せずに済みました（笑）

田野さん：すごい、ギリギリ。

川口：本番5分前（笑）

田野さん：来ていただいて有難うございます（笑）

川口：いえいえ・・・現場で午前中検査が2件あったものですから、朝から走り回って、もう急いできました。

田野さん：え、検査って何ですか？

川口：あの～、職人さんが塗装するんですけれども、塗り残しがないかとか、透けているところがないかとか、色が変じゃないかとか・・・ていう、現場を納める時に、必ず川口塗装では最終の検査をやるんです。

田野さん：へぇ～！

川口：この検査は、やった職人さんがやればいいじゃないって人が多いんですが、これが大間違いで実際に塗った職人さんが検査ってできないんですね。

できないっていうのは・・・悪いところが見つからないんですね、自分で塗ってるから。

田野さん：あ、わかる～！自分だとわかりにくいですよね！

川口：そうなんです。

だから、実際に塗った人じゃない人が足場へ上がって検査をすると、ものすごくよくわかるんですよ。

でもね、塗った人間に一通り見て来てって言うとね、自分が塗ったとこでしょ？

もう目がぼけちゃってるのと、感覚がにぶるっていうか・・・自分が塗ったところだから、とかしっかり塗ったはずとか、変な意識があるもんだから見つからないんですよね。

田野さん：これね、分かりますよ。

私たちも原稿作成するときとかに自分で作るとミスに気付かないのに、他の人が見るとすぐに見つけてしまうとか。

ありますよね～！

川口：ものすごい分かりやすい例え、ありがとうございます。

田野さん：テストとかでもその時は読み直しても間違ってないのに、返してもらって見るとなんでこんなこと書いちゃったんだろう、とか。

ありますよね。

川口：そうなんですよね。

だから、必ず塗装は終わった後、足場ばらす前の塗装完了の検査っていうのは塗った職人さんではなくて実際に塗装工事をしていない管理の人がやると非常によく分かると思います。

田野さん：へぇ～！でも、それはどの会社も行っていることなんですか？

川口：それは分からない。

よそは分かんないんだけど、弊社では必ずそうしています。

もう10年前から・・・もっと前からかな？必ず検査っていうのは管理する人間がやることにしています。

工事をした人間ではない人間ですね。

必ず1から10まで見直す。

そうすると「え、こんなとこ分かるでしょ？普通」ていうようなところも出てくることがあるんです。

田野さん：今日は川口さんが検査をされましたよね？

川口：そうそう。

田野さん：川口さんが塗る時もあるじゃないですか？

川口：私が塗るときは、私以外の人が見ないとダメなんです。

田野さん：でもそれ、「社長なのに、言えねぇな」とか、そういうのはないんですか？

川口：うち、ズバズバ言う人たちばかりで（笑）もう、大変失礼な職人さんが多いものですから、私だろうが遠慮なしに言いますね。

「ここ塗れてませんよ」とか「ここちょっと色がおかしくないですか？」とかね。

田野さん：ていうことは、先輩後輩もたくさん、職人の中では縦社会とかも多少あると思うんですけど、先輩が塗ったものであっても？

川口：うん、それはなぜかというと足場を外してから見つけるほうが大変なんですよ。

もう一回足場組み直さないといけないとか。

大変さを一番分かっているものだから、今のうちにはねちゃわないと余計後で3倍も4倍も5倍も苦労することを皆分かっているので、社長が塗ろうが（笑）誰が塗ろうが、「あかんもんはあかん！」ってことは言いますね。

田野さん：だから、こうやって皆さんが「川口さん～！」ってふうに言ってくるんですよね。

川口：うーん、どうなんでしょう？

田野さん：でも、当たり前と言えば当たり前ですけど、言われないとそういう事やってくれるなんてっていう事に気付かないですよね。

川口：一番、「検査もしない」てのがダメなんですよ。

中にはそういう業者さんもいるみたいですけど。

検査っていうのは当たり前の事で、当然やらなきゃいけない事ですけども「あ、塗った、終わった、足場外すよ」って、これではだめだと思いますね。

田野さん：わぁ、そうしてたっていう会社の皆さんは今、耳をふさいでるかもしれませんね。

川口：ね～、本当にそう思いますよ。

田野さん：言わないで―！って方も多いんじゃないですか？（笑）

川口：でもね、お客さんもこれくらいは言っちゃったほうがいいと思いますよ。

「検査してくれたの？」って。

「終わった後にちゃんと見てくれたの？見直したの？」って、ちゃんと言ったほうがいいと思います。

田野さん：あぁ、その一言は大切ってことですね。

川口：もちろんです。

だって高いお金を払うわけですから。