【第27回 放送分】

時代と共に塗料も変化してきている？

田野さん：こんにちは。
よろしくお願いします。

川口：こんにちは！お願いします。

田野さん：寒くなりましたね、急に。

川口：そうですね。
今年初めてジャンパーを着てここに来たかな。
寒くなりましたね。

田野さん：本当に寒くなりました。
急に寒くなると、何着ていいのかな～なんて悩んでしまうんですけど。

川口：なんかね、秋がなかったような気がしますけどね。

田野さん：本当ですよね。
一気に来たなって感じなんですけど、でも秋と言えばファッションを楽しむ方も多いんじゃないでしょうか。
シーズンシーズンでお洋服とかってこんなの流行るよってあったりすると思うんですけど、塗料ってそういう流行りとか傾向ってあるんですか？

川口：まあ、毎年変わるものではないんですけど、ここ20年を見ていると移り変わりはありますよね。
20年前っていうと、まだまだ今のような高機能塗料っていうのがあんまり無くて、アクリル塗料と言われる安価な塗料が20～25年位前は主流だったんですね。
それからウレタン塗料という物に変わりまして、ここ10～15年位前からはシリコンという塗料に変わって、最近ではフッ素塗料なんていう高級塗料を選ばれるお客様が増えたという、そういう傾向にありますよね。

田野さん：そもそも、その機能性塗料というのが沢山出てきたのは何年位前からなんですか？

川口：皆さんが認知しだしたのが、ここ5～6年かなあ。

田野さん：割と最近ってことなんですね。

川口：そうですね。
もっと前から出てたんですけど、あまり皆さんが知らなかったんでしょうね。
そういう物を選ばれるようになったのはやっぱりここ5～6年位だと思います。

田野さん：知られることによって需要が増えてくると、商品開発もどんどん進んで・・？

川口：というか、単価が少し安くなってきますよね。
出荷が多くなるとやっぱり少しずつメーカーさんも値段を下げてくれますよね。

田野さん：なるほど。
私達は使いやすくなってきたってことなんですね。

川口：その通りです。
最近では、これは聞いたことない人がほとんどだと思うんですけど、無機塗料って言われる お茶碗・どんぶり・ガラス・コンクリート・ダイアモンドなどの無機質といわれるもの。
これは土の中に埋めておいても形を変えないもの。
例えば、何百年前の遺跡が掘り起こされました、なんとか時代の人が使っていた食器が出てきました、茶碗が出てきましたってありますよね。
あれ形は変わってないですよね。
ああいうのを無機質っていうんですよね。

田野さん：へー。

川口：有機物っていうものじゃなくて無機質のものっていうんですね。
それを配合した塗料が最近出てきまして、これを無機塗料っていうんです。
無機の欠点っていうのは、固いということ。
茶碗にしても割れますよね。
ガラスも割れてしまう。
だから固いだけでは塗料にならないので、無機と有機のハイブリッド。
無機50％、有機50％にして柔らかさを少し持たせて、なおかつ紫外線や雨、そういう物に強い塗料。
そういう物が最近出てきました。

田野さん：へー！ハイブリッドなんですね、塗料も。

川口：そうなんです。
塗料もハイブリッドなんですよね。
車で電気とガソリンで走るのはプリウスでしょう。
要は無機と有機のハイブリッド。
無機の強さを生かし、また有機の柔らかさも含んでいるっていう本当に最近出てきた塗料ですけども、選ばれる方も多くなってきています。

田野さん：でも、茶碗とかそういう物って昔からあったのに、それを塗料に・・って思い付く方がいなかったということですね。

川口：その無機質の物を入れて塗料を作るという技術がなかったんでしょうね、以前は。
今は恐ろしいくらい良い塗料が出てきていますよね。

田野さん：そうすると、どんどんどんどん新しいもの、新しいもの・・っていう感じで使われる方が多くなっている？

川口：その通りです。
最近では無機質の塗料っていうのがデビューしましたけど、じゃあ今度10年先はどうかっていうと、もっと新しいものが出ていると思いますよ、恐らく。

田野さん：えーでも、塗り替えってそこまで待てないですもんね。

川口：そうですね（笑）

田野さん：じゃあ今出ている中で、余裕のある方はより良い物を・・？

川口：そうそう。
無機質の塗料なんかを選ばれると15～20年位は耐久性がありますので、持つっていうかね。
そんな時代ですね、今は。